特定非営利活動法人キュアサルコーマの第3回通常総会を、下記のとおり開催いたします。
(内容は順番含め変更となる可能性があります。)
記
日時:平成28年3月6日(日) 13:00-16:00 (懇親会16:30~18:30予定)
場所:東京都千代田区飯田橋3-10-3 東京しごとセンター 地下講堂
内容(予定):
第一部:セミナー「成人軟部肉腫治療の最前線~患者の体験談から学ぶ~」
1.成人軟部肉腫治療の最前線(13:00~14:00)
2.患者による成人軟部肉腫治療の体験談(14:00~15:30)
化学療法(パゾパニブ・ヨンデリス・エリブリン)・重粒子治療・凍結療法の体験談
第二部:総会(15:30~16:00)
第1号議案 平成28年度 事業計画書 について
第2号議案 平成28年度 活動予算書 について
第3号議案 第2期役員の選任について
※質疑・休憩など適宜はさみます。
出欠:
会員へは上記議案とともに出欠通知書兼書面表決書を2/13メール・2/28迄の返送を依頼予定
その他:
オブザーバー(非会員で表決権なし)参加ご希望の方は、以下の連絡先まで氏名・住所をメール
のうえ、お越しください。
また、当日16:30から会場近隣にて懇親会を予定しております。会員その他の方で参加ご希望の
方は、2/28までに、同じく以下の連絡先へメールください。
(Sarcoma.net会員の方は、同net内にて懇親会参加受付いたします。)
連絡先:キュアサルコーマ事務局 メールアドレス support10@curesarcoma.jp
月別表示: 2016年1月
小児がんや骨軟部の腫瘍に保険適用 粒子線治療、4月から
粒子線治療は、水素の原子核である陽子などを加速させた粒子線を照射し、がん細胞をたたく方法。先進医療に指定され、関連して必要な検査代や入院費だけに保険が適用されていた。自費だと300万円前後かかり、保険適用で患者の負担は軽くなる。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000109281.pdf
トラベクテジン掲載記事の要約
アメリカ臨床腫瘍がん学会の雑誌に掲載された記事の要約を掲載します。
従来の抗がん剤治療が不良だった転移性脂肪肉腫や平滑筋肉腫にトラベクテジンやダカルバジンを使用-その有効性と安全性:第III相無作為多施設臨床試験の結果(ジョージ・D・デミトリ氏他)
摘要
目的 この多施設研究は、トラベクテジンとダカルバジンを進行した脂肪肉腫と平滑筋肉腫の患者(事前にアントラサイクリン化合物と少なくとももう1種の全身治療を行っていることが条件)に使用した初の第III相試験です。
患者と方法 患者は無作為に2対1の割合で選ばれ、トラベクテジンとダカルバジンを3週間に1回静脈注射されました。第一の終了点は全生存期間(OS)、第二の終了点は病勢コントロールである無増悪生存(PFS), 増悪までの期間、奏功率、効果持続期間に加え、安全性や患者から報告のあった病状のスコアも加味されています。
結果 518人の患者が登録し、無作為にトラベクテジン(345人)とダカルバジン(173人)に割り当てられました。最終的なPFSの分析によると、トラベクテジンは病気の進行や死のリスクがダカルバジンより45%少ないという結果になりましたし(トラベクテジンとダカルバジンのPFSの中間値は4.2対1.5カ月;ハザード比0.55; P < .001)、すべての事前に計画されていたサブグループ分析でも有効性が観察されました。OSの中間分析では(64%統計分析済み)、死のリスクがトラベクテジンでは13%少なくなっています。(トラベクテジンとダカルバジンのOSの中間値は12.4対12.9カ月;ハザード比0.87; P = .37) 安全性では、どちらもそれぞれの特性毒性と一致した結果で、もっとも一般的なグレード3から4の薬物副作用は骨髄抑制とトラベクテジンの注射によるトランスアミナーゼの一過性上昇でした。
結論 過去の抗がん剤治療での失敗を経験してきた進行した脂肪肉腫や平滑筋肉腫の患者には、トラベクテジンは従来のダカルバジンの比べて有効な病勢コントロール力があることを示しています。進行した肉腫にとって病勢をコントロールすることが医学的に重要な最終点であることから、この研究はトラベクテジンをこれらの悪性腫瘍に使用する治療を支持する結果となっています