肉腫の標的遺伝子療法を推進する会「キュアサルコーマ」> はじめにお読みください
はじめに
肉腫は、筋肉や骨などに発生するがんの一種で、国内で毎年数千人の発症例があります。
癌と比べて若年者の患者が多く、特に小児の悪性疾患においては、病理学的に癌よりも
肉腫が多いと言われています。肉腫の種類は多数あり、それぞれ異なる性質を持っているため
治療法や生存率は一概にまとめられないものの、現在の医療では、再発・転移した肉腫を
治癒させることは非常に困難です。手術、抗がん剤、そして放射線などの従来の治療法には
限界があると知りながら他に選択肢はなく、患者や家族は今日も苦しい闘病を続けています。
進行するまで自覚症状が出にくい肉腫は、何の前触れも無く私たちの人生を変えてしまいます。
昨日まで元気に走っていた子供から手足の自由を奪い、活発だった学生は長期に渡る入院と
抗がん剤治療を余儀なくされ、子供を望んでいた女性は子宮を失う。子育て真最中の中高年は
入退院を繰り返し、精神的にも経済的にも追い詰められていきます。年間発症例は少なくとも
肉腫と戦う患者の苦しみは想像を絶するほどに大きいものです。
2001年、肉腫治療の未来を変える大きなニュースが、患者と家族に希望を与えました。
大阪府立成人病センターの高橋克仁部長、山村倫子主任研究員らのグループが研究・開発中の
肉腫の標的遺伝子療法が、動物実験で成果をあげ、数年後には治験(臨床試験)が開始される。
成功すれば全身に転移した肉腫を少ない副作用で治療でき、免疫力をも上げることができる。
患者の誰もが “一秒でも早く受けたい治療” と、治療法の早期実現を願いました。
あれから4年余り、この新治療法の臨床試験はいまだ始まっていません。治療薬の開発には
多額の研究費を要する上、対象が肉腫という認知度が低く、患者数も少ない病気のために
研究・開発への支援・賛同を得ることが難しく、あと一歩のところで前に進めないからです。
治療を待ち望む患者は、今日も苦しい闘病を続けています。
肉腫への関心が高まれば、患者と家族は救われるかもしれない。援助が得られるかもしれない。
従来の治療に希望が見出せない患者が希望を繋ぐには、新しい治療法の開発を自ら推進すること
待っていても実現しない現状を変えること。この思いが「CureSarcoma」という形になりました。
キュアサルコーマは、標的遺伝子療法の治験を1日も早く実現するために活動しています。
肉腫で苦しむ全ての患者に生きる希望を与えてください。ご支援、ご協力をお願い申し上げます。
肉腫の標的遺伝子療法を推進する会
キュアサルコーマ
CureSarcoma メニューページに戻る