肉腫の標的遺伝子療法を推進する会「キュアサルコーマ」> 基礎知識
基礎知識として
このコーナーでは、高橋克仁グループの研究・開発する肉腫の標的遺伝子療法を
よりわかりやすく理解していただくための「基礎知識」をまとめてあります。
● 肉腫(にくしゅ)
肉腫とは、癌腫(がん)と同じ悪性腫瘍に分類される腫瘍の一種です。
癌が上皮組織に発生する悪性腫瘍なのに対して、肉腫は上皮組織以外の
筋肉・脂肪・骨・血管・神経などに発生する悪性腫瘍です(種類は30種類以上)
日本国内での年間発症率は数千人と言われ、若年層の患者が多いのが特徴。
● 肉腫の種類
平滑筋肉腫・GIST(消化管ストローマ腫瘍)・血管肉腫・滑膜肉腫・脂肪肉腫
悪性繊維性組織球腫・悪性神経鞘腫・横紋筋肉腫・神経芽腫・骨肉腫・軟骨肉腫
子宮肉腫 ※(子宮平滑筋肉腫・子宮内膜間質肉腫)・ユーイング肉腫 など
※ 日本産婦人科学会では子宮体癌として分類されています。
● 平滑筋(へいかつきん)
筋肉には、自分の意志で動かすことのできる(例外もあり)随意筋「横紋筋」と
自分の意志では動かすことのできない不随意筋「平滑筋」とがあります。
例)消化管壁・気管壁・血管壁・泌尿生殖器系の導管 などが「平滑筋」です。
この平滑筋にできる肉腫が「平滑筋肉腫」(平滑筋由来細胞にできる軟部腫瘍)
● カルポニン( Calponin )
1986年、高橋克仁先生らによって、成体の平滑筋内から発見された結合蛋白。
カルポニン(Calponin : calmodulin-binding troponin-like protein)と命名する。
その後の研究により、多くの肉腫内にも一定の割合で発現していることが判明。
このカルポニンを標的とした肉腫の新しい治療法が「標的遺伝子療法」です。
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